At the Beginnig.
Kontakt Player をインストールしてみました。
この記事は Kontakt Player のインストールについての体験を記したものであり、 Kontakt Player の音楽的な性能等について述べたものではありません。
以下、私の開発環境です。
CPU | Intel Core i7 |
RAM | 32GB |
GPU | GeForce RTX 2060 SUPER |
OS | Windows10 |
DAW | Studio One 5 Artist |
Audio Interface | Steinberg UR22C |
How to Install.
Kontakt Player 導入のための流れです。
- システム要件の確認
- アカウントの作成、Native Access のDL
- Native Access のインストール
- Kontakt Player のインストール
順に進めていきます。
1. システム要件の確認
そもそも、私の制作環境で Kontakt Player は正しく機能するのか?
最新版の Kontakt 8 Player のシステム要件を調べてみました。
https://www.native-instruments.com/jp/products/komplete/samplers/kontakt-8-player/specifications

Kontakt Player のシステム要件
WindowsPCで要件を満たすには…
- OSは Windows10, 11
- CPUは Intel Core i5 以上
- RAM(メモリ)は 4GB(6GBを推奨)
- FeatureLevel 11_0 以上のグラフィックハードウェアサポートが必要
- ハードディスクに2GB以上の空きが必要
- ASIO, Core Audio, WASAPI がサポートされていること
私の場合、1~3、及び5については問題はなさそうです。
グラフィックボードの条件
4番目はグラフィックボードに関する条件のようです。使用しているグラボが Direct 3D 11.1(Feature Level 11_0)以上に対応している必要があるようです。
では私のグラボはどうなのか?
Google Chrome で「Direct 3D、確認方法」等で検索してみると、AIの答えは、DirectX診断ツールを使えばよい、とのことです。
以下、手順です。
- Windows + R で”ファイル名を指定して実行“を開く
- 検索欄に「dxdiag」と打ち込み、”OK”ボタンをクリック
- 起動したDirectX診断ツールの”ディスプレイ”タブを開く
- 接続されているグラボの機能レベルを確認する
キーボードの左下、右下にそれぞれWindowsのアイコンが印字されたキーがあると思います。そのいずれかと「R」キーを同時に押すと”ファイル名を指定して実行”というプログラムが起動します。
入力欄に「dxdiag」と打ち込み、”OK”ボタンをクリックします。

起動したDirectX診断ツールの”ディスプレイ”タブを開きます。
“デバイス”に使っているグラボの名称、”ドライバー”にその機能レベルが表示されるので、ここを確認します。
私が使っている GeForce RTX 2060 SUPER の機能レベルに11_0は含まれていたので、条件を満たしているようです。
オーディオインターフェースの条件
6番目の条件については正直よく分かっていないものの、私の場合、使用しているオーディオインターフェース UR22C では ASIOドライバーをサポートしているため、条件を満たしているようです。

Kontakt Player が正常に動作すると確認できたので、次に進みます。
2. アカウントの作成、Native Access のダウンロード
Native Instruments の公式サイトを開きます。
https://www.native-instruments.com/jp/products/komplete/samplers/kontakt-8


“無償ダウンロード“のボタンをクリックします。

“Komplete Start で無料ダウンロード“をクリックします。

“無料でダウンロードする“をクリックします。

Native Instruments のアカウントを持っていない場合、作成が必要になります。
私は持っていなかったので、”アカウントを作成する“をクリックしました。

情報を入力します。Googleのアカウント連携が使えて便利です。
デフォルトでは✓が外れていますが、ここを✓すると Native Instruments から様々な情報、アンケート等のメールが届くようですね。
作成が済むと、ページが切り替わります。

“Get Komplete Start“をクリックします。
尚、公式サイトにも載っていますが、Komplete Start はNative Instrumens が提供する無料のプラグインコレクションです。
そのコレクションの中に Kontakt Player が含まれています。

使用しているPCに適した Native Access をダウンロードします。
ブラウザでの作業はこれで終了です。
3. Native Access のインストール
Native Instruments のアプリ・コンテンツは、Kontakt Player を含め、Native Access というアプリケーションを介してインストールを行います。
従って、まずは Native Access をPCにインストールします。
ダウンロードした Native-Access_2.exe を起動します。

EULA(ソフトウェア利用許諾契約)の手続きを進めます。

作成したアカウントでログインします。

Native Access が起動しました。
Native Access からは様々な音源・エフェクトが入手可能です。
私の場合、Kontakt 8 Playerの他に、Raum、Kontakt Factory Selection 2、Ozone 11 Equalizer をインストールしてみました。
尚、初期設定では Native Access からインストールされる音源・エフェクトは全てCドライブに保存されます。
保存先の設定は”Preferences”から確認・変更ができます。
(【5. File Management の設定】で述べます)
4. Kontakt Player のインストール
続けて Native Access から Kontakt Player をインストールします。
コンテンツのリストを下にスクロールします。

Kontakt Player は旧版の6、7もインストールできるようです。私は最新版の Kontakt 8 Player を選択しました。
“Install“ボタンをクリックし、インストールの完了を待ちます。

完了の通知が届けば、インストールは終了です。
5. File Management の設定
“Preferences”から” File Management”を開くと、アプリケーションやコンテンツがダウンロード・インストールされる場所(Path)を確認・変更ができます。

私は”Content Location”のみ変更しました。
(“E:\DTM\Native Instruments\Content”は私が設定したPathです)
後述しますが、Kontakt Factory Selection 2 は変更した”Content Location”に保存され、正しく読み込むこともできています。
(約7GB分、Cドライブの圧迫を回避できたことになります)
“Application Location”及び”VST Location”の変更は推奨されない旨の注意が”Learn more“から表示されるサイトに書いてあります。
私自身、一度、”Application Location”を変更した際、”VST Location”でエラーが出る経験をしました。”VST Location”も適切なPathに変更すれば問題はないのかもしれませんが、ファイルの参照について知識がないので、諦めて初期のPathに戻しました。
ライブラリで表示されているアイコンをクリックし、”Installation Paths”から各アイテムが保存されるPathについて確認ができます。

例えば”Raum”の場合、Cドライブに保存されています。
アプリケーションであり、VSTで動いているため、私の知識では他のドライブに移動できません。

“Kontakt Factory Selection 2″の場合、コンテンツなので私が設定変更したPathに保存されていることが確認できます。
Setting.
インストールした Kontakt Player をスタンドアロンで起動してみました。
(尚、DAWで使用する場合、この設定は必要がないと推測します)
1. オーディオインターフェースの設定
スタンドアロン版で起動してみると、初めは音が鳴りませんでした。
画面左上の”File”タブをクリックして展開し”Options…”を選択します。

設定用の小窓が開きます。

“Audio”タブを選択し、設定を以下のように変更しました。
- “Driver”を”ASIO”に
- “Device”を”Yamaha Steinberg USB ASIO”に
“Device”の選択肢については使用しているオーディオインターフェースによって名称はそれぞれ異なるだろうと推測します。
上の画像では既に ASIO 及び Yamaha Steinberg USB ASIO が選択されていますが、これは変更後の様子です。
初期設定についてはスクショを撮り忘れました、スミマセン(>_<)

設定を済ませると、Piano Uno の鍵盤をマウスでクリックすると音が鳴るようになりました。
余談です。
現在、”Options…”を開くと下の画像の小窓が開きます。

項目が増えていますね。
“Audio and MIDI Settings”が初回時のみの仕様なのか、私が違う方法で設定を開いたのか、もう思い出せないのですが、内容は同じだと思います。
2. MIDIキーボードの設定
“Options…”を開き、”MIDI”から”Inputs”のタブを選択します。

MIDIキーボードが接続されていれば、”Device name”欄に使用している機器の名称が表示されます。(私の場合、microKEY2)
初期では”Status”欄が”off”になっているので、使用するポートを変更します。今回は”Port A”を選択しました。(“Port A”から”Port D”まで選択可能でした)
この設定が済むと、MIDIキーボードから鍵盤を操作できるようになります。
3. 音を鳴らしてみる(Paino Uno)
初期から Piano Uno という音源が使用できます。

アイコンの”>”ボタンをクリックすると鍵盤が表示されます。

鍵盤をマウスでクリック、またはMIDIキーボードで音が鳴ります。
音色は6種類から選択できるようです。
3. 音源を追加する(Kontakt Factory Selection 2)
他の音源も試してみます。
Native Access から Kontakt Factory Selection 2 をダウンロードしてみます。
“Install”をクリックすると、注意喚起が表示されました。

内容としては…
- Kontakt Factory Selection 2 は Kontakt の version 7.0.0 以上が必要
- Kontakt Factory Selection 2 に適した Kontakt がインストールされていない
といった感じだと思います。
私は”Only Install This Product”を選択し、Kontakt (7.10.7) はインストールしませんでした。
インストール完了後、Kontakt 8 Player を起動すると、新しい KONTAKT のアイコンのライブラリが見つかりました。
(初めは未表示。探しているうちに表示されるようになりました)

指定したPath(私の場合Eドライブ)にインストールされたコンテンツの内容と照らし合わせると、この KONTAKT が Kontakt Factory Selection 2 の中身と考えていいと思います。

挿絵がオシャレですね!
結果としては Kontakt 8 Player でもこの音源は読み込むことができました。
on DAW.
DAW上でも正しく動作するか確認します。
1. Kontakt 8 Player
Studio One 5 Artist で試しましたが、問題なく Kontakt 8 Player は読み込まれていました。

- C:\Program Files\Common Files\VST3
上記のPathは特に設定をしなくても自動で読み込まれるようです。
2. Raum, Ozone 11 Equalizer
エフェクトについて Studio One 5 で確認します。
予め Native Access から Raum、Ozone 11 Equalizer というエフェクトをインストールしておきました。

エフェクトデバイスラックを確認すると、選択肢に両エフェクトが追加されていました。
At the end.
フリーで試せる音源・エフェクトは積極的に試していきたいと思います。
今回は以上です。読んで下さった方、ありがとうございました。
サイト名 | URL | 参考にした日付 |
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サンプラー:Kontakt 8 Player:スペック | Komplete | https://www.native-instruments.com/jp/products/komplete/samplers/kontakt-8-player/specifications | 2025/01/28 |
サンプラー:Kontakt 8 | Komplete | https://www.native-instruments.com/jp/products/komplete/samplers/kontakt-8 | 2025/01/28 |