はじめに
BlenderでMMDモデルを趣味で制作しています。
2.83LTSを使用していますが、今、3.35LTSを試してみています。
2.83LTSではテーマ「Blender Dark」を使用してきましたが、3.35LTSを試すに当たり、テーマも未体験のものを使用してみています。
今回は、テーマを変更する際に気付いたこと、プリファレンスのテーマの設定について備忘録を記したいと思います。
主題です。
- テーマの設定でアクティブな頂点の色を変更する
テーマプリセットによっては、アクティブな頂点と選択中の他の頂点の色が判別しにくい初期設定のものも存在するようです。
プリファレンスから設定を変更し、テーマを見やすくアレンジする、これが今回の主な内容です。
尚、記事の内容については正確性を保証致しません。
「解説」ではなく、個人のメモ、備忘録のような情報としてお読みください。
以下の環境で制作を行っています。
ソフト、アドオン | 版 |
---|---|
Blender | 3.35LTS |
Blenderのテーマ
Blenderの外観についてです。
プリセットテーマ
予め用意されている外観です。全部で9種あるようです。
見分けやすいように頂点の表示サイズを大きめに変更しています。
手前の4つの頂点を選択中であり、右上がアクティブな頂点です。
テーマ変更の手順
- トップバーで編集(Edit)を開く
- プリファレンス(Preferences)を開く
- テーマを選択する
- プリセットから好みのテーマを選択する
編集からプリファレンスを開きます。
テーマを選択します。
ドロップダウンリストを展開し、プリセットから好みのテーマを選択します。
(「MyTheme」は私が追加したプリセットです)
Blenderの外観が変更されました。
(テーマプリセットは「Maya」を選んでみました)
頂点の色を変更
プリセットテーマ「Xsi」
プリファレンスの設定で、2.83LTSではプリセットのテーマ「Blender Dark」を使用していましたが、3.35LTSでは「Xsi」を試してみています。
Xsiというソフトウェアを使ったことはありませんが、こういう感じの外観なのでしょうか。
全体としては「Blender Light」に似ている印象です。サイドバー表示時の紫色が気に入っています。
デフォルトで使用すると、編集モード時、頂点は青色、辺は黄色、選択中の頂点・辺・面は赤色で表示されます。
(頂点の表示サイズを大きめに変更しています)
新鮮な気持ちで開発を楽しんでいましたが、ひとつ困ったことが見つかりました。
- アクティブな頂点と選択中の頂点の区別がつかない
アクティブな頂点の色について
プリセットのテーマ「Blender Dark」を例に挙げます。
(頂点の表示サイズを大きめに変更しています)
このテーマでは頂点・辺は黒色、選択中の頂点・辺・面は橙色、アクティブな頂点の色は白色で表示されます。
Blenderではピボットポイントにアクティブ要素を指定して拡縮等の操作を行うことが多いです。
ですので、アクティブな頂点は、選択中の他の頂点とは異なる色で表示される方が分かりやすい、と個人的に思います。
しかしながら、デフォルト時のテーマXsiでは、アクティブな頂点と選択中の他の頂点が同じ色で表示されるようです。
画像では頂点を時計回りに順に選択していますが、色でアクティブ要素を判断することができません。(Image02でも同様です)
厳密に言えば、アクティブな頂点と選択中の他の頂点の色は異なります。
項目 | R | G | B | A |
---|---|---|---|---|
アクティブな頂点・辺・面 | 1 | 0 | 0.031 | 1 |
頂点選択 | 1 | 0.129 | 0 |
人によっては見分けることが可能なのでしょうか?私にはちょっと無理でした。
アクティブな頂点の色を変更
プリファレンスからアクティブな頂点の色の設定を変更できます。
変更の手順
- トップバーで編集(Edit)を開く
- プリファレンス(Preferences)を開く
- テーマを選択し3Dビューポートを展開
- アクティブな頂点・辺・面のカラーバーを選択
- 好みの色に変更する
編集からプリファレンスを開きます。
テーマを選択し3Dビューポートのリストを展開します。
アクティブな頂点・辺・面のカラーバーを探します。
(上の画像に見えるアクティブ頂点ではありません)
カラーバーを選択し、好みの色に変更します。
ここでは赤色から白色に変更してみました。
(頂点の表示サイズを大きめに変更しています)
選択中の他の頂点が赤色で表示されているのに対して、アクティブな頂点は白色で表示されるようになりました。
下の画像は面選択モードでの表示例です。
アクティブな面は白色、選択中の他の面は赤で表示されています。
注意点
テーマプリセットの切替
ドロップダウンリストからテーマプリセットを切り替えると、保存されていないテーマへの変更は初期化されます。
変更したテーマの保存については、下記「テーマの設定を初期化・保存」及び「テーマプリセットを追加」に私なりの方法を記しています。
アクティブ原点とアクティブな頂点・辺・面
変更するカラーバーはアクティブ頂点ではなくアクティブな頂点・辺・面である点が注意です。
やり方が悪いだけかもしれませんが、アクティブ頂点のカラーバーを変更しても影響は確認できませんでした。
アクティブ頂点と「アクティブな頂点」が指すものは違うのか、アクティブ頂点がどのような状態の頂点を指しているのか、今のところ不明です。
頂点選択の色を変更する
アクティブな頂点・辺・面ではなく、頂点選択の色を変更しても見分けがつくようになると思います。
画像では頂点選択の色を明るい紫色に変更し、アクティブな頂点・辺・面の色は赤のまま変更していません。
右上の赤い頂点がアクティブな頂点、他の紫の頂点が選択中の頂点です。
その他
テーマの設定について、他に気付いたことです。
頂点サイズの変更
テーマの3Dビューポートのリストから頂点の表示サイズを変更できます。
テーマの設定を初期化・保存
以下の内容は、私個人が得た体験に基づいております。記事の正確性については保証致し兼ねますので、よろしくお願い致します。
【リセット】
リセットを実行すると、テーマが「Blender Dark」の初期状態に戻され、各テーマに加えた変更も全て初期化されるようです。
【保存・自動保存・戻す】
プリファレンスwindowの左下のボタンから保存に関するメニューを開きます。
テーマの設定は、プリファレンスを自動保存を有効化してあれば、保存の操作をしなくても、Blender終了時の設定が次回起動時に引き継がれるようです。
プリファレンスを保存では、保存実行時に使用しているテーマプリセットの設定を保存します。
複数のテーマプリセットに加えた変更を保存できる機能ではないようです。
保存したプリファレンスに戻すを実行すると、プリファレンスを保存実行時に使用していたプリセットを、保存実行時の設定が復元された状態で使用を再開します。
プリファレンスを自動保存を有効化時、プリファレンスを保存で記録したデータはBlender終了時の設定で内容が上書きされるようです。従って、次回Blender起動時は終了時の設定が読み込まれます。
プリファレンスを自動保存を無効化時、次回Blender起動時はプリファレンスを保存で記録した設定が読み込まれます。
テーマプリセットを追加
- 変更を加えたテーマを複数保存し、テーマの使い分けをしたい
+ボタンからテーマプリセットを追加すると、その時点で使用している設定が初期状態となるプリセットを作成することができます。
より具体的に言えば、設定の変更を維持したテーマプリセットのコピーを別名でドロップダウンリストに加えることができます。
作成したテーマプリセットはドロップダウンリストから選択で呼び出すことができます。
私の例になりますが、テーマプリセット「MyTheme」はXsiの頂点サイズとアクティブな頂点・辺・面の色を変更した状態で追加し作成したものです。
他のテーマに切替をしても、再度MyThemeに選択すれば、変更を加えたXsiを呼び出すことができます。
変更点が多い場合、他のプリセットも試してみたい場合等、新規テーマプリセット追加が良いかもしれません。
終わりに
外観にアレンジを加えると、また楽しく開発が進められますね。
テーマの設定で表示を変更することで、作業効率が上がる場面もあるのはないか、と感じました。
今回は以上です。読んでくださった方、ありがとうございました。
サイト名 | ページタイトル | URL | 参考にした日付 |
---|---|---|---|
Blender | https://www.blender.org/ | 2022/12/11 | |
Blender 3.3 Manual | Preferences/Introduction | https://docs.blender.org/manual/ja/3.3/editors/preferences/introduction.html | 2023/4/19 |
Preferences/Themes | https://docs.blender.org/manual/ja/3.3/editors/preferences/themes.html | 2023/4/19 |