【Blender】キャラクターモデリング制作日記 2023/5/5


はじめに

BlenderでMMDモデルを趣味で制作しています。

新しくモデルを制作するに当たって、人の骨格や筋肉の構造を概ね知っておく必要があると思い、身体の描き方について解説された書籍で勉強をしました。
書籍を参考にして下絵を作成し、それをもとにボディメッシュを制作しました。


尚、記事の内容については正確性を保証致しません。
解説ではなく、個人のメモ、備忘録のような情報としてお読みください。

以下の環境でモデルの制作を行っています。

ソフト、アドオン
Blender3.35LTS
制作環境

下絵を描く

身体の描き方を学びつつ、下絵を作成しました。

準備

参考書について

学習のために選んだ書籍です。

  • 『一気に画力が上がる!身体の描き方&解剖事典』

https://www.natsume.co.jp/books/15983

この手のジャンルの書籍はこれ一冊しか持っていないので、他と比較はできないのですが、内容は充実しており良い参考書だと感じました。

描き方の参考書ですので、モデリングの解説がされている訳ではありませんが、人体の形状の表現について共通する部分があると思います。
リアルとデフォルメで描き分けて解説がされているので、人体の構造を把握しつつ、アニメ・漫画調のキャラクターをモデリングするために、とても良い資料です。

モデリングに行き詰る度、この本を開いて骨や筋肉の構造、トポロジーを確認して作業を進めています。

ペイントソフトについて

使用したペイントソフトです。

  • Procreate

https://procreate.com/jp

デジタルペイントのアシスト機能が重宝します。
「QuickShape」で直線・曲線をきれいに描くことができますし、対象化を使用すれば左右の半身でズレのない下絵を描くことができます。

また、正面からの下絵と横からの下絵を別々に作成していましたが、メッシュ作成に当たり、ふたつの下絵のサイズを合わせる必要がありました。
その際、キャンバスのコピペでサイズ調整をしつつ、ひとつの画像にまとめることができるのはとても便利でした。

完成した下絵

書籍のデフォルメ少女を参考に描きました。

全身像の下絵も描き、輪郭の参考にしていますが、画像の添付は控えます。


ボディメッシュ

作成したボディメッシュについてです。

参考動画について

いつもお世話になっているmmCGチャンネルさんのキャラクターモデリング解説シリーズ動画を参考にさせて頂きました。

今回は#1から#6までを参考にさせて頂きました。各動画のリンク先は末尾に記載させて頂きます。

ボディメッシュ

下絵で輪郭を確認しつつ作成しました。

頭部

サブディビジョンサーフェス(細分化)を反映した状態です。

編集モードでサブディビジョンサーフェスをOFFの状態です。

下絵を表示した状態です。

頭頂部の角が気になります。
これは制作のどこかの段階で修正しようと思います。

下絵において、正面と横でやや顔のパーツの高さが合っていない部分がありましたが、参考書を見て、概ね正しいと思える方に寄せました。

体幹・体肢

全身像

サブディビジョンサーフェスONの状態です。

オブジェクトモードではサブディビジョンサーフェスON、編集モードではOFFの状態です。

母指球の膨らみと手首のトポロジーが気がかりです。
もう少しスッキリさせたいと思うので、余裕があれば考えてみたいです。

胴部

首の付け根・胸骨、腹直筋の1、2段目等、トポロジーで悩むところが多かった部分です。

首から胸骨に降りてくるラインで、ひとつ垂直に近いようなトポロジーを作ることでスッキリしたかな、と思います。

首については、なるべく背中側の傾きに沿った形状で、正面側のラインを決めるよう意識しておくべきだったのかもしれません。
肋骨の丸みにばかり意識がいってしまい、首の骨がどのように肋骨に降りてくるのか、については全く考えていませんでした。

鎖骨の窪みを表現したい、という気持ちもありましたし、良い発見があったな、と感じます。
胸鎖乳突筋は再現できませんでした。後頭部から正面に降りてくるラインをどう作るか、必要が出てくればその時に挑戦してみたいです。

肋骨が下に向かって広がってくるラインを窪みで表現しようとすると、腹直筋の1、2段目の膨らみと対立してしまっていました。

しかし、いろいろと調べたみたところ、相当に痩せた体型でなければ、肋骨とお腹で大きな窪みができることはないのではないか?という疑問を抱きました。

そこで、トポロジーを修正し、肋骨はやや平坦に、腹直筋の膨らみが少し目立つようにすると、納得のいくボディラインを作ることができました。

体の横側にうっすらと肋骨の溝が透ける様子を再現してみたいのですが、これはもっと頂点数を増やさないと難しいのではないか、と思います。
やるのであれば、テクスチャペイントで影の色を塗ることで表現するのがベターかな、と考えています。

Before
After
Before
After

三角筋の位置が少し首に寄り過ぎていたので、こちらも調整しました。

肋骨、鎖骨、肩甲骨の関係や、上腕骨と肩甲骨の関係についてよく考えていませんでした。
この辺りは肩P、肩、腕ボーンで変形させる部分だと思いますが、ボーンで上腕を回転させる際、三角筋や脇周辺がうまく変形してくれるのか、今から心配です。

胸と前鋸筋の輪郭、大胸筋と三角筋の関係、烏口腕筋の作る陰影については、まだ良い答えが見つかりません。
脇周辺の筋肉の構造と、そのトポロジーをよく理解できていないのだと思います。

その他

足の部分です。

体格の割には小さく作ってしまったかもしれないです。

足の甲の高さ、足首の突起、足の裏の構造等、気になるところはあります。
が、後に靴を履かせることを考えると、頂点数の削減のためあまり作り込まない、というのも間違いではないような気もします。

ふくらはぎ、膝、太ももの部分です。

やはり、足が小さいような?足首もちょっと細すぎる気がします。

膝が作る陰影は良い感じかな、と思っています。

斜め後ろから全身像です。

肩甲骨、お気に入りです。


終わりに

体の描き方を学んでキャラクターモデリングに活かそう、というアイデアはとても効果的だったと感じています。

キャラクターの描き方も勉強して、いつかオリジナルキャラクターを作り、そのモデルを制作する、なんてやってみたいです。

今回は以上です。読んでくださった方、ありがとうございました。

著者名書籍名出版発行年月日参照頁
YANAMi一気に画力が上がる!
身体の描き方&解剖事典
ナツメ社2022/3/71~208p
参考文献
サイト名ページタイトルURL参考にした日付
Blenderhttps://www.blender.org/2022/12/11
mmCGチャンネル animetichttps://www.youtube.com/channel/UCvC55dRRUwzHgkj1oiylDpg2022/12/12
【Blender 2.9 Tutorial】キャラクターモデリング解説 #1 -Character Modeling Tutorial #1https://www.youtube.com/watch?v=BBtgjTiL1XQ2023/5/5
【Blender 2.9 Tutorial】キャラクターモデリング解説 #2 -Character Modeling Tutorial #2https://www.youtube.com/watch?v=CwCw0QIUJ3A2023/5/5
【Blender 2.9 Tutorial】キャラクターモデリング解説 #3 -Character Modeling Tutorial #3https://www.youtube.com/watch?v=6UShvJxl0Ho2023/5/5
【Blender 2.9 Tutorial】キャラクターモデリング解説 #4 -Character Modeling Tutorial #4https://www.youtube.com/watch?v=5SsxQg21r5E2023/5/5
【Blender 2.9 Tutorial】キャラクターモデリング解説 #5 -Character Modeling Tutorial #5https://www.youtube.com/watch?v=2eok7QXt50s2023/5/5
【Blender 2.9 Tutorial】キャラクターモデリング解説 #6 -Character Modeling Tutorial #6https://www.youtube.com/watch?v=foOWif4nywA2023/5/5
参考URL
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